(16日目)
右よ!右右! |
左です! |
GUAAA! |
おっとっと! |
ふぅ。きつい1日だった。 |
お疲れです! |
いつもこんなにきついの? |
なーに、最初だけですよ。最初だけ。 明日からは楽勝楽勝♪ |
うーん。そうだといいんだけど・・・ |
何はともあれ、今日はゆっくり休んでください。 明日になれば今日の成果が出ますよ! |
そうなの?そうなのかなぁ? |
そうなのそうなの!じゃあオヤスミナサーイ。 |
へぇ〜そうなんだ〜。 |
(こくっ) |
お!マナとエクスニヒロじゃねーか。何やってんだ? |
エクスニヒロと話してるだけよ。 |
そうかそうか。いいねぇおにあいで。俺にも女の子紹介してくれよ。 |
ドワーフに知り合いは居ないわ。 ちなみに聞くけど、どういった子が好みなのよ? |
そうだなぁ〜。 がっちりしてて、モフモフしてて、プリンプリンしてる感じが好きだな! |
全然想像がつかないわ。ドワーフの好みって分からないわね。 |
カンディ |
・・・ |
(地下7階。やつらはどうやって殺されたんだろうか。) |
(俺たちがやつらを越えることが出来るのか・・・それとも・・・) |
(17日目)
ついに俺がレベル13になった。 |
ほう、凄いな。 |
マスタークラスってやつね。 |
ローラはどうだ? |
俺はレベル7になったぜ。 |
うん、よし。 |
私はレベル9よ。 |
よし・・・今日はエレベーター管理センターに行くぞ。 |
エレベーター管理センター? |
この迷宮はそこを通らないと下に降りれないらしい。 |
そこに敵は居るの? |
何人かはいるらしい。だが前のパーティはすんなり通れたそうだ。 |
なーに。地下5階で出てくる敵とたいして変わらんだろ? |
いや、それなりに強い敵が出てくるらしい。 実際戦ったのは前のパーティしかいないがな。 |
(なんだか厄介なことになってきたぞ!) |
〜エレベーター管理センター前〜
ここが管理センターか。 |
(・・・なんだか嫌な予感がする。) |
エクス、俺の代わりに前に出ろ。 |
(こくっ) |
ん?めずらしいな。どうした? |
嫌な予感がするんだ。 それに・・・この扉の奥に脅威を感じる。 |
脅威?・・・そうか。そうかもな。俺もビンビン感じてるぜ! |
みんな、気を引き締めていくぞ! |
承知です! |
(こくっ) |
(こくっ) |
うん。 |
おうよ。 |
いくぞ! |
ようやく次の客が来たようだぞ。 |
久しぶりの来客だな。 で、次はワシ達勝てるのかね? |
そりゃあやってみないとわからんだろ。 やつらの強さも分からんしな。 |
やれやれ。損な役回りだな。 |
無駄口はそこまでだ。 扉の奥に居るのがわかる。かなりの殺気だ。 |
俺はやるぞ。やつらを殺す! |
ボラツ! |
うりゃ! |
当たるかよ! |
バディアルマ! |
ラハリト! |
バディアルマ! |
ふん! |
ぐへぇ! |
モンティノ! |
カンティオス! |
カンティオス! |
とーうりゃ! |
めーん! |
・・・敵を死へ誘え バカディ! |
マモーリス! |
とりゃ!とりゃ! |
カティノ! |
フンッ! |
ディアルマ! |
バディアル! |
しぶといぜ! |
くそ!俺はなんであそこでディアルマなんて唱えたんだ! バディかバディアルマを唱えていればハイプリーストに止めをさしてマナを死なせずに済んだものを!! |
うーん・・・ |
ふん!何言ってやがる。俺は助かったぜ。すんだことをグチグチ言うんじゃねえよ! |
マナ・・・ |
タケルフの意見はもっともだ。あのときは俺も死にそうだった。俺にディアルマを唱えるっていう選択肢もあったはずだ。 だが、ウグイは俺ではなくタケルフを選んだ。タケルフが生き残った方が戦力になるもんな。 |
ああ、そうだ。なにか文句あるか。 |
文句は無い。それがパーティにとって正解なんだろう。 だからあのときにバディアルマを唱えずにディアルマを唱えたウグイの選択も、それもパーティにとっては正解だったってことさ。 |
はいそこまで!とにかく僕たちは勝ったんだ。 マナは寺院に復活を頼みましょう。 とにかく今は傷を治してください。痛くてたまらないですよ。 |
囁き 祈り
詠唱 念じろ!
失敗!
マナは灰になりました。
ふざけるな!灰からの復活にはさらに金がいるだと!? てめえら復活を失敗しといてよくそんな口がきけるな! |
俺は寺院を飛び出した。
あ、ウグイ! |
おい、どうした。お前らしくも無い。 |
・・・ やはり俺の責任だろう・・・ |
俺はカドルトが使えるんだ。自らの力でマナを生き返らせることもできる。 だが・・・ |
寺院の方が確率が高い・・・のか? |
ああ、そうだろうな。 俺一人の力より、寺院の僧侶が集まって復活の儀式を行ったほうが確率は上だろう。 |
・・・一晩考えさせてくれ。 |
(18日目)
〜寺院〜(おや?あいつも・・・) |
(そうだな。こんなときは祈ることしかできん。 俺も祈ることにしよう。) |
(マナ・・・) |
レベルアップしました。 |
俺もレベルアップして(LV8)呪文が少し使えるようになったぜ! |
まあ、そんなことはどうでもいんだが。 俺は寝る前に昨日の戦いのことを考えていたんだ。 |
ん?なんですか? |
昨日のウグイがディアルマを唱えるかバディアルマを唱えるかの話だよ。 あの時ウグイはディアルマを唱えた。でもそれは一番良い選択だったんじゃないかってことさ。 |
どうしてです? |
あれの少し前に俺とマナがハイプリーストにカンティオスを唱えていただろ。 あの呪文が効いて、ハイプリースト達は呪文を唱えてこなかった。 |
そうでしたね。 |
だからその次の攻撃も直接攻撃がくると思ったんだよ! あの時もし直接攻撃されていたら、死んでいたのはタケルフかエクスニヒロだったかもしれないってことさ。 |
ふむふむ。なるほど。 で、苦汁の決断でタケフルにディアルマを唱えたってことですか。 |
もしあの時、俺も同じ立場なら、やはりタケルフにディアルマをかけていたと思うんだよなー。 バディアルマを唱えて敵が倒せればいいよ?でも倒せなかったらどうだ?こっちに死人がでるぜ。 |
そうですねー。 バディアルマにしろバディにしろ、敵が倒せなかった場合はタケルフかエクスニヒロが死んでたかもしれませんね。 |
まあ、今回は不幸にもマナにバディアルが来てマナが死んじゃったけど、いわゆる想定の範囲外ってやつだよ。 まさかハイプリーストがもう呪文を使えるようになってるなんて思ってもみなかったからな。 |
なるほど〜。奥が深いですね。 |
うん。 まあ、そんなことはどうでもいいんだ。今はマナが心配だな。 |
そうですね。無事復活してくれればいいんですけど・・・ |
生命力もそんなに高くなかったはずだしなぁ・・・ |
で、どうする? |
やはり寺院に任せるしかないだろう・・・ |
そうだな。それが無難だな。 じゃあ寺院に行こうぜ。 |
俺たちも行こうぜ。 |
行きましょう。 |
うん・・・ |
〜寺院〜
これがマナか?本当に灰になってるぜ。 |
寺院の僧侶「皆様は外でお待ちください」
囁き 祈り
詠唱 念じろ!
あら?わたしは・・・ |
(キョロキョロ) |
一度死んだのかしら? |
なによ?じろじろ見ないでよ。 |
いや〜それにしても凄いぜ。さっきまで灰だったんだからな。 |
大丈夫か? |
うーん、それが・・・ |
どうした? |
ウグイとタケルフはなんとなくわかるんだけど・・・ |
なんとなく? |
他の人が全然わからないのよね。 |
えっ!? |
な、なんですと? |
えーっと、あなたは・・・ |
ボルドールです! |
ふーん。ボルドールね。 あなたは? |
ローラだ。本当に忘れたのか? |
うん・・・ あと、あなたは? |
エ・・・エクスニヒロ・・・ |
エクスニヒロ?難しい名前ね。 |
こりゃー本当に忘れちまってるな。 |
まともには復活できなかったってことなのか? |
・・・・・ |
エクス・・・あのよー。うーん。 |
・・・・・ |
まあ、何かの拍子に記憶が蘇ることもあるかもしんねぇからよ!元気出せよ! |
う、うん・・・ |
明日からまたがんばれよ。 |
うん・・・ |
(19日目)
〜地下6階〜
カルフォ! これは毒針だな。 |
わかった・・・よし、外れた。 |
〜次の戦闘後〜
俺にも宝箱を調べさせろよ。 |
おいおい、大丈夫かよ? |
一応俺は忍者だぞ。たまには宝箱を開けとかないと腕が鈍るんだよ。 |
しょうがないな。やってみろよ。 |
よし。 えーっと、ここがこうだから・・・石弓の矢だな!間違いねぇ!開けるぜ! |
ちょ!うお! |
あら? |
うわ! |
キャー! |
ぬお! |
うおお! |
ぐわっ! |
ふう。ここはどこですか? |
デュマピック!ここは地下1階北13東7の地点みたいだ。 |
まったく。忍者が聞いてあきれるぜ。 |
まあ、そのー。 こういうときもあるってことさ! |
なんだそりゃ!? |
今度からエクスニヒロに宝箱を開けてもらうからな。 |
あー、わかったよ。そうすりゃいいんだろ? |
カルフォ!これはテレポーターだな。 |
わかった・・・あっ!タケルフ! |
デュマピック!ここは地下1階北14東5の地点だぜ! |
やっぱり俺が活躍するのは戦闘だな! |
タ〜ケ〜ル〜フ〜(怒) |
(20日目)
〜地下6階〜
ぐふふふ。絶好調だぜ! |
あのシュートに落ちれば地下7階か。 |
たいした敵が出てこなかったから、割と安全に通ってこれたな。 |
〜地下7階〜
3) サイレントナイトバカディ! |
どーりゃ! |
ここら辺にやつらが・・・いたな。あれだな。 |
これが先に潜ったっていうやつらなのか? |
そのよう・・・ですね。 |
かなり・・・腐敗が進んでるな。酷い有様だ。 |
お!こいつかなり金持ってるぞ! |
タケルフ!その手に持ったものを離せ。 |
な、なんだよ!? どうせ死んだやつの金だろ?俺たちがもらっても問題ないはずだぜ? |
そいつらはそこら辺にいる狂人じゃない。俺たちと同じ「冒険者」だ。 今からそいつらを抱えて地上まで戻るぞ。 |
なに!?冗談だろ!?本気かよ! |
本気だ。俺たちはこいつらを助けるためにここまで来たんだ。 |
おいおいおい。 なんだってこんな見ず知らずのやつらを助けるんだよ? |
理由は後から話す。まずはこいつらを地上に運ぶ。 エクス、ボルドール、手伝え。 |
(こくっ) |
は、はーい。 |
ほらほら運びなさいよ。 |
マナ、お前も手伝え。 |
えー!? うーん・・・しょうがないわねぇ。ローラも手伝ってよ。 |
おうよ。 |
さっきの逆の扉を開ければ地上に戻れるはずだ。 |
〜酒場〜
おい、オヤジ。例のやつらは寺院に運んどいたぞ。 |
おお。ご苦労だったな。ありがとうよ。恩にきるよ。 |
そこでだな。これを見てほしい。 |
ん?これは? |
もし俺たちに何かあったときは・・・具体的に言うと迷宮から帰ってこなくなったときは、そこに書いてあるように動いてもらいたい。 |
うむ。そうか。わかったぞ。ほかならぬウグイからの頼みじゃ。聞かないわけにいかんじゃろ。 |
ああ。頼む。 |