独りになったので、今後のことも考え、剣の腕を上げるか。



 少しお金を稼いでから盗賊技能も上げておく。



 本当は盗賊の真似などしたくないのだが、ダンジョンには罠が仕掛けられていることが多い。罠だけなら何とか我慢するが、扉にも鍵がかかっていることが多い。盗賊技能を持つ仲間を入れれば事は済むが、俺の取り分が減るのは明白だ。少なくとも扉を開けれるぐらいの技能は持っていたほうがいいだろう。

 冒険の準備が出来た頃にこんな依頼を見つけた。



 バンデッツか。楽勝だろう。


 ちょうど酒場にはこんな仲間もいた。



 真実の探求者ジャハヒーム。強そうだな。年齢が気になるが・・・

 何はともあれ彼がいれば何とかなりそうだ。早速ジャハヒームに声をかけてみる。



 (予定通り)


 達人の域に達しているジャハヒームだが、彼の装備は意外にも軽装だった。



 (極めた人は重装備じゃ無くても大丈夫なのだろうか?)


 かなりでかい剣も持っているから、いざとなったら何とかなるだろう。

 準備も整ったので、俺たちは屋敷跡に向かった。



 ジャハヒームがトレジャーサーチの魔法を使ってくれたので、宝箱の場所がすぐにわかった。



 やはり優秀な仲間がいると心強い。

 あの宝箱の中に紅葉の勾玉があるかもしれない。ジャハヒーム、取り返すぞ!







 情報のとおり、バンデッツ程度しか敵が出てこないな。

 おい!ジャハヒーム!守ってばかりいないで戦え!

 戦い自体は楽勝だったが、ジャハヒームが戦ってくれない orz

 やはり老人を無理やり動かすのは無理というものなのだろうか・・・

 敵も倒したことだし、宝箱の中身を調べるか。宝箱には鍵がかかっていた。早速訓練で覚えた鍵開けを試してみるか。



 中身は・・・



 ナックルか・・・


 たいしたものじゃなかったが、そういう場合もあるだろう。

 気を取り直し、先に進むと、



 でけぇ


 あのでかい敵は危険なのでジャハヒームに戦ってもらおう。

 バンデッツは任せろ!


 どうやらさっきのでかいやつが門番だったらしい。奥に進むとバンデッツのボスがいた!



 返してもらうぞ!
 ジャハヒーム、行くぞ!


 と、意気込んでみたが、



 げげ!敵の中に魔術師がいるじゃないか!

 と、ちょっとびっくりしたのだが、ジャハヒームがマジック・リンク(指定したキャラクター1体からMPを奪って、自分のMPを回復させる )を唱えて魔術師のMPを根こそぎ奪ってくれた。

 ジャハヒーム。ナイスだ!


 魔術師さえ何とかすれば残りは取るに足らない敵だ。

 魔術師が死んでもジャハヒームは狂ったようにマジック・リンクを唱え続けていたが・・・



 残りの敵は俺がなんとか倒した。



 過程はどうあれ目的の品を手に入れたぜ!





 ふぅ。一仕事終えたぜ。


 出会いがあれば、別れがある・・・



 ジャハヒームは優秀な男だったが・・・訳あってここでお別れした。

 どんな訳かって?大体想像がつくだろ?





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