お前には絶対無理だ。 |
えー!?無理じゃないわよー!絶対できるもん! |
ははは。無理無理。 |
絶対できるもん! |
ほう。そこまで言うのならやってみればいいじゃないか。 |
え〜。 |
もし成功したらなんでも言うことを聞いてやるぞ。 |
え?本当!? |
ああ、本当だとも。成功したら、だがな。 |
んふふ〜♪見てなさいよ〜♪ |
ここは・・・どこだ? |
おや?あれは・・・誰だ?オイッ!起きろ! |
ン、ン〜。 |
おいっ、しっかりしろ! |
あ、ああ。もう大丈夫だ。 |
おいっ、お前は誰だ? |
お、俺か?俺はウグイJrだ。 |
ウグイ!Jrだと!? |
あ、あぁ。お前は? |
お、俺は那智だが・・・ |
そ、そうか・・・ところで、ここはどこだ? |
それがわかんねーんだよ。お前何か知らないのか? |
いや、まったく。結構広い部屋だな。 |
そうだな。とりあえず周りを調べてみるか。 |
なんだここは!外に出れないぞ! |
こっちも駄目だ。普通に窓と扉があるが、全く開かない!無理やり開けようにも不思議な力が働いて扉に届かないぞ! |
なんなんだここは?俺たちは閉じ込められているのか!? |
うーん。しかし、何のために? |
知るかよ! |
ふーむ。そういえば俺は・・・ |
なんだ?何か思い出したのか? |
俺は死んだんじゃなかったかなぁ・・・ |
死んだ?・・・そういえば俺も・・・最後の記憶が敵に殺された記憶だ。 |
だとしたら、ここはあの世ってやつか? |
あの世だって??こんなあの世があるのかよ! |
いや、行ったこと無いからわからないが・・・でも確かに俺は死んだはずだ。それが最後の記憶だ。 |
んー。俺もそうなんだが・・・なんか腑に落ちないんだよなぁ。ここがあの世っていうのがよぉ。 |
とにかく、ここから出ることが出来ないことだけはわかった。 |
いったいどうすりゃいいんだ? |
おいっ!見ろ!何か出てきたぞ! |
な、なんだぁ〜? |
おいおい、人が出てきたぞ。 |
こいつはドワーフだな。 |
女っぽいが・・・とりあえず起こすか? |
そ、そうだな。このまま寝かしておいてもしょうがない。おいっ!起きろ! |
ん、ん〜。なに〜?あー頭が痛い。 |
大丈夫か? |
え?ええ。まあ、大丈夫よ。えーっと、ここは寺院?じゃないわよね。ここはどこ? |
それがわからないんだよ。 |
え?ちょっと、あなたたち誰? |
俺は那智だ。 |
俺の名はウグイJrだ。 |
ふーん・・・そう・・・ |
おい、お前の名前は? |
え?名前?えーっと・・・ドワ・・・コよ。 |
ん?なに?ドワなんだって? |
ドワコよ!結構この名前言うの恥ずかしいのよ。 |
ど、ドワコ!すごい名前だな。 |
だから言うのが嫌なの!もうこれ以上この会話は無し! |
はぁ〜い、みなさ〜ん♪自己紹介が終わったようね♪ |
な、なんだー!? |
天使!? |
私は天使クレイドル♪クレちゃんって呼んでねぇ〜♪ |
クレちゃんだと!? |
そうよ〜。みなさん状況は飲み込めたかしら〜♪ |
いや全然。 |
さっぱりだ。 |
あらそう〜?飲み込みが悪いのねぇ〜。 |
大きなお世話だ。 |
んーとぉ。かんたんにいうとぉ〜。あなた達死んじゃってますから! |
なッ! |
なに! |
うそ!? |
まあ、全く身に覚えが無いわけでもないが・・・ |
あなた達は既に魂の転生に入るところでした〜♪しかしぃ〜! |
しかし? |
心優しいクレちゃんがもう一度チャンスをあげちゃいまーす♪ |
チャンス??? |
はいそうでーす!簡単に説明すると、この近くに塔があるんだけど、その塔に悪い奴が住み着いちゃってるの。その悪い奴のボスを倒してくれば、見事あなたたちは自由になれまーっす! |
自由って・・・ |
そう、自由!もう一度ちゃんと生き返ることができまーっす! |
もし失敗したら? |
そんなのシラナーイ! |
クッ!こ、こいつ・・・ |
おいおい、ちょっとまてよ。俺たちは今どういう状態なんだ? |
どういう状態?ははぁ〜。つまりあなたたちは死んでるような生きてるようなそういう状態でーす!ちなみに魂は私の管理下に置かれてまーっす! |
そうか・・・ |
なんだかとんでもない状態のようね。 |
えー!?そんなことないよー!大丈夫!悪い奴をやっつけるだけだから。簡単でしょう? |
俺たち3人でか? |
そうねぇ〜。今のところこれがクレちゃんの限界〜♪ンフー♪ |
たった3人で大丈夫か? |
そんなのシラナーイ! |
クッ!こ、こいつ・・・ |