ゴート

ゴート

 極歩兵文明であるゴート。なかなかつらい文明である。

 まず進化を早めるボーナスが無い。領主の時代から歩兵のコストが安いが微々たる物、イノシシに対する攻撃力が高いが、倒すのにかかる時間はそんなに変わらない。そのため進化スピードに対するボーナスはほぼ0と考えていい。進化ボーナスが無いということは速攻には向かないということだ。

 ゴートがアドバンテージを取れるのは城主の時代からだ。この時代においてはどの文明の歩兵も同じ能力、しかしゴートの歩兵は15%安い。これはいい。しかし、城主の時代に歩兵をどんどん作るのはこれまた難しい。難しいというのはその作戦でいいのかどうかということだ。相手が城を建てる前に長剣剣士+破城槌を用意して、敵の前線、もしくは内政地にまで進軍できれば、かなり戦果をあげることが出来るかもしれない。しかし、城主の時代は騎士を作っていることが多く、騎士相手に長剣剣士では、数で勝っていないと負け戦になるのは目に見えている。しかも相手が城を完成させていた場合は長剣剣士と破城槌で城を落とすのは相手が軍隊をまったく作っていない場合以外はかなり難しいだろう。また歩兵が15%安くなるものの、歩兵自体元々高価なユニットではないため思ったほどの効果はない。(1体につき食料9金3だけ安い)

 城主の時代はなかなか難しいものがあるので帝王の時代に進もう。帝王の時代はゴートが一番活躍できる時代だ。歩兵のコストが−25%される(近衛剣士1体につき食料45金15で生産可能)ので、どんどん歩兵を作っていける。戦士育成所の作業速度も20%速いので歩兵を作る速度も早い(徴用研究時13秒で生産可能)。歩兵の人海戦術がゴートの戦術だ。他の育成所を作る必要はあまり無いので、どんどん戦士育成所を建設し、近衛剣士を絶えず生産し、敵の兵士をこちらの近衛剣士で囲んでしまうぐらいの数で囲んでしまおう。数さえ多ければ対チュートンナイト戦においても押していける。(チュートンナイトは城からの生産なので、総当たり戦になった場合必ず徐々に押していけるはずだ。)

 しかし、この攻め方以外無いのがゴートの弱みでもある。この攻め方は射手文明に対して弱い。対ロングボウを考えると、相手がそれ相応の数を用意していた場合、こちらが近衛剣士を次々出しても出すたびにやられていく。もし近衛剣士で戦う場合はかなりの数を集めて一度に戦わなければまず勝ち目は無い。ハスカールを用意すればいいのだが、これもロングボウに対して有利に戦えるかといえばそうでもない。弓矢に強いものの、少し強い程度でロングボウを手玉に取れるかというとそうでもない。しかも相手の前衛に近衛剣士がいた場合は、エリートハスカールでは敵の近衛剣士との殴り合いの段階で負けてしまう。こうなったらロングボウを倒すには精鋭散兵の投入しかない。それでもかなりつらい。前衛の近衛剣士は、ブリトンの近衛剣士の方が防御力があるため同数では負けてしまう。精鋭散兵はロングボウに射程で負けているので近づかないと攻撃できない。こちらにとって不利な状況ばかりとなってしまう。対ブリトンは最悪の相性だ。対中国も似たようなものだが、こちらはロングボウほど射程がない分楽だ。敵の前衛は近衛剣士で来るだろうから人海戦術でなんとか前衛を倒し、後は精鋭散兵に連弩兵を倒してもらおう。対トルコ。これも対ブリトン並みに相性がわるい。相手の前衛は近衛剣士で間違いないだろう。しかもフルアップ。同数では負ける相手だ。それよりも厄介なのは後ろにいるイュニチェリだ。エリートイュニチェリは(攻撃力18)+(歩兵系+8)の攻撃力26の攻撃力を持つ。対するこちらの近衛剣士の間接防御力はたったの2。つまり一回の攻撃で24ダメージ。かなり痛い。HPも射兵にしては高い60もある。簡単には倒せない。最初の戦いでは負けてもいいので近衛剣士をどんどん生産し、何とか敵の軍隊を倒す必要がある。一度つぶしてしまえば相手は城からの生産となるため数を集めるのに時間がかかる。その時間がゴートが攻める時間だ。その間に敵の城を破壊できれば徐々にこちらの方が有利になっていくはずだ。

 日本やバイキングに対しては近衛剣士の性能差で負けているのでやはり数で相手を上回る以外勝つ方法がない。数の優位さで徐々に徐々に相手を押さなければいけない。この徐々に押すというのが大事だ。徐々にしか押せないため、ゴートに休憩の文字は無い。休憩した分相手が強くなるだけなのでどんどん攻めていかなくてはいけない。どんどん攻めていかなくてはいけないが、もちろん攻めるときはある程度数がたまってから攻めることが重要だ。

 ゴートにとってつらい相手。それは騎士文明だ。こちらの近衛剣士ではまるで勝てない。長槍兵を軍隊に取り込み、敵の騎士に大ダメージを与えつつ戦おう。しかし相手は騎士。こちらとガッツリ戦ってくれればいいのだが、右を攻めたと思ったら今度は左、というように多方面から攻められると足の遅い歩兵としては対応しづらい。そこまでの腕の人と戦う場合はもうお手上げ状態だ。

 ゴートにとって苦手とする文明が多い。それがゴートの弱さなのかもしれない。「この文明に対しては有利」と言える文明が無いのがゴートの辛いところか。

 最後に海軍について。海軍は一通りの物が作れるので海でがんばってもいい。ただし、海軍のボーナスも無いし、それを生かせる内政ボーナスもないので海軍はプレイヤーの腕次第といえるだろう。




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