第7回目はドレインマジックの紹介です。


*ドレインマジック
*スペル
*コスト80
*S 
*使用者は対象敵セプターから、そのセプターの持つ魔力の30%を奪う

このカード、どれほどの魔力を持っている相手に使えば元が取れるのか電卓をはじいてみると、約267で使用魔力の80を吸い取れる計算になる。

267しか持っていない相手に使ってもこちらは±0、あちらは−80とノーリスク、ハイリターン。なんとも便利なスペルである。
実際はもっと魔力を持っている相手に使うので、600の相手に使った場合は、相手−180、こちら+100。相手との差を280も縮める(離す)ことができる。相手の魔力が1000あった場合は、相手−300、こちら+220。差を520も縮める(離す)ことができる。
たった1枚のスペルカードだが、効果はものすごく大きいカードだ。

このスペルを防ぐにはバリアーがあるのだが、いまいち使いづらい。ドレインマジックは引くとすぐに使われるカードのため、あらかじめバリアーを使っておく必要がある。しかし、バリアーを使うとホーリーワードやヘイストなどの自分にかける呪い系のスペルが使えなくなる。また、5ターンの間に相手がドレインマジックなどのセプター対象スペルカードを引かなかった場合は使った意味が無い。そのため、バリアーはいまいち使いづらいといわざるをえない。
先にこのカードはノーリスクと言ったが、本当にノーリスクなのかといえばそうでもない。
コンピューター相手に使うのならば問題ないのだが、人間を相手に使ったときはヘイト値が急激に上がる。
ヘイト値ってなんだ?そんなパラメーターないぞ!と言われるかもしれないが、そう、見えない値だ。
ヘイトとは、すなわち恨み。恨みの値。

AさんがBさんにドレインマジックを使ったとする。Bさんは「取られた分は絶対にAから取り返そう!」と思うはず。これがヘイト。
また、使う方のAにしてみれば持っている魔力が多い人に使うのは必然なので、300から500Bさんが取られることもざらにある。300から500土地で相手から取ろうと思うと大変である。レベル3〜4の土地が必要だ。しかもクリーチャーを倒されないようにアイテムを使う必要も出てくるかもしれない。これがたった1枚のカードで奪えてしまうのだから、このカードの威力はものすごい。

話を少し戻して、つまり、300から500というかなり高額な魔力を奪われてしまうため、Aに対するBの恨みは凄い。これ以降、順位に関係なくBはAを攻撃し続ける可能性さえあるのだ。(ここ重要)

また、このカードは使われた本人だけに影響を及ぼすものではない。使われていないC、DにもAにとって悪い影響を及ぼす。使われなかったC、Dはたまたま魔力が少なかっただけで、今度は自分に使われる可能性もある→つまりこれ以降Aを常に警戒することとなる。
僕がこれに当てはまるのだが、僕がCだった場合、これ以降最も注意する相手はAに決定する。1枚使ったということはもう1枚持っている可能性は高い。又、このカードを持っているということはそれ以外のカードも充実している可能性100%と考える。つまりこんな危険人物を野放しには出来ないのだ。
隙あらばAの土地を減らし、Aに入ってくるカードをチェックし、Aの危険なカードを破壊することに頭をめぐらすこととなる。
もうお分かりであろうと思うが、ドレインマジックというカードは一時的に大量の魔力が稼げるカードなのだが、それ以降、対戦相手全員を敵にまわすカードなのだ。1対3あるいは1対2で勝てる自信があなたにあるだろうか?もしその自信があるのならこの悪魔のカードをブックに組み入れても良いだろう。初心者が「便利だから」という理由だけで入れるには少々危険なカードと言えるだろう。
序盤、中盤でこのカードを使い、トップになったのをあまり見かけたことが無い。それはこのような理由があるからだと思われる。

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